キャリーオーバーがあると当たりやすくなるのか
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結論から書きます。キャリーオーバーがあっても、的中する確率は変わりません。変わるのは、的中した人に配られる金額の方だけです。この記事では、なぜそう言い 切れるのかと、では何が変わるのかを、公開されている数字で説明します。
キャリーオーバーとは何か
ある回で1等が1件も出なかった場合、その回の1等に充てられるはずだった金額は 支払われずに残ります。この残った金額を次の回へ持ち越すのがキャリーオーバー です。持ち越しが続けば金額は積み上がり、次に1等が出た回でまとめて配分され ます。
持ち越しは、次の回で1等が出た時点で終わります。積み上がった金額はその回の 的中者へ配分され、また元の状態に戻ります。つまりキャリーオーバーは、ある回に 残ったお金を後の回へ動かしているだけの仕組みです。お金の総量が増えているわけ でも、くじの仕組みが変わっているわけでもありません。
報道や広告で目にするのは、たいていこの積み上がった金額です。大きな数字が 並ぶので、その回が特別な回になったように見えます。しかし積み上がっているのは金額であって、試合の結果ではありません。
確率が動かない理由は、確率の作り方にあります
本サービスが出す確率は、対象試合そのものから作られます。両チームの得点力と 失点しにくさ、直近の成績、ホームかアウェイか。材料はこれらだけです。前の回で1等が出たかどうかは、この計算のどこにも入っていません。
くじの側から見ても同じです。対象試合は、キャリーオーバーの有無とは関係なく 先に決まっています。選択肢の数も枠の数も変わりません。toto なら組合せは1,594,323通りのままで、1等になる 並びは1通りのままです。つまり、持ち越された金額が的中の確率に触れる経路がありません。
実際の値でも確かめられます。掲載している締切済みの toto 896回で、全枠を的中させる確率の真ん中は 0.0044% でした。この値は対象試合の顔ぶれで上下しますが、動かしているのは試合の側で あって、繰り越された金額ではありません。
では何が変わるのか ― 回全体の払戻率
変わるのは、その回に集まったお金のうち、どれだけが購入者へ戻るかという割合 です。式は次のとおりで、どちらも公式が公示している値だけで作れます。予測もモデルも使いません。
回全体の払戻率 = 0.50 + キャリーオーバー ÷ 売上
キャリーオーバーが無い回では 50% です。約款で決まっている比率で、残りは経費とスポーツ振興への助成などに充て られます。持ち越しが乗るとこの値は上がり、調査した範囲でいちばん高かった回は 148% でした (売上と繰越の両方が公示された65回)。集めた金額より多くを払い戻した回が実際に あった、ということです。
回全体の払戻率は、あなたの買い目の期待値ではありません
ここが、この記事でいちばん誤解されやすいところです。払戻率 148% が意味するのは「この回は、集めた金額より多くを購入者全体に払い戻す」であって、「そういう買い方が存在する」ではありません。
払戻金は的中した人にだけ配られます。その率をそのまま受け取るには、購入者全体 と同じ配分で買う必要があります。ところが本サービスの買い目は、多くの人が集中して選ぶ場所にあります。確率のいちばん高い結果を選ぶ以上、そうなります。同じ並びを選んだ 人が多ければ、的中しても1件あたりの配分は薄くなります。
実際に測っています。売上と繰越の両方が公示された65回を調べたところ、持ち越しが最も大きかった回でも、本サービスの買い目の期待値は購入額の 51% にとどまりました。回全体の払戻率が 50% を超えて いても、個別の買い目が有利になるとは限りません。
期待値とは、同じ買い方を何度も繰り返したときに平均していくら戻るかという金額 です。1回ごとの結果を言い当てるものではありません。
いまキャリーオーバーが起きている回
販売中の回のうち、キャリーオーバーが発生しているのは次のとおりです。金額は 公式の公示値で、締切までに売上が増えると払戻率は下がります。
- toto 第1653回 ― 繰越 28,949,305円
- toto 第1650回 ― 繰越 28,949,305円
各回のページには、その回の払戻率と、上で説明した注意書きを同じ場所に出して います。率だけを切り出して読まないでください。
本サービスは、配当を予測に使っていません
念のために書いておきます。本サービスのモデルは、配当の金額も、得票の分布も、 繰越の金額も入力に使っていません。使っているのは試合の情報だけです。したがってキャリーオーバーの有無で、表示される確率が動くことはありません。同じ対象試合なら、繰越があってもなくても同じ確率が出ます。
本サービスが計算していないものも書いておきます。配当の金額、当せんの本数、 収支の見込み。この3つはいずれも持っていません。等級ごとの当せん条件と配当は 公式の公示が正本です。
この記事のまとめ
- キャリーオーバーがあっても、的中する確率は変わりません。確率は対象試合だけ から作られます。
- 変わるのは回全体の払戻率です。式は 0.50 + キャリーオーバー ÷ 売上 で、 公示値だけで作れます。
- 回全体の払戻率と、個別の買い目の期待値は別物です。持ち越しが最大の回でも 本サービスの買い目の期待値は 51% でした。
- 本サービスは配当も得票も繰越も予測に使っていません。
払戻率や期待値という言葉の意味は 確率の読み方と用語 にまとめています。