当てやすい回の見分け方
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同じくじでも、回によって全枠を的中させる確率は大きく違います。そしてその違いは、締切の前に計算できます。結果を見てからの答え合わせではありませんし、新しい情報も要りません。 この記事では、その値の作り方と、実際にどれだけ散らばっているのか、 読みやすい側だけを選んだときに何が起きたのかを、 本サービスの集計と実測の記録だけで示します。
「全枠を的中させる確率」の作り方
本サービスは、対象の試合ごとに結果の確率を出しています。作り方は3段です。
- 各枠で、いちばん確率の高い結果を1つ選びます。
- その枠の確率を控えます。
- 回に含まれる枠ぶん、控えた確率をすべて掛け合わせます。
この掛け算の答えが、全枠で最有力を1口だけ選んだときに、全枠が的中する確率です。足し算ではなく掛け算なので、読みやすい枠が何枠あっても、拮抗した枠が1つあれば全体が下がります。逆に、力の差がはっきりした対戦ばかりが並んだ回では、掛け合わせた値が上がります。
大事なのは、この値が締切の時点で確定していることです。使っているのは対象試合の顔ぶれと、その時点の予測だけです。 結果も、得票の分布も、払戻の金額も入っていません。 だから、どの回が読みやすいのかは買う前に見えています。
回によって、どれだけ違うのか
掲載している締切済みの回で、この確率がどう散らばっていたかを商品ごとに並べます。 分母は数えた回の数です。WINNER だけは1試合を単位に買う商品で開催回が無いため、分母は試合の数です。
| くじ | 数えた数 | いちばん高かった | 真ん中 | いちばん低かった | 高い方 ÷ 低い方 |
|---|---|---|---|---|---|
| toto | 896回 | 0.26% | 0.0044% | 0.00051% | 502倍 |
| mini toto | 1,879回 | 8.5% | 2.0% | 0.75% | 11倍 |
| toto GOAL 3 | 36回 | 0.48% | 0.23% | 0.14% | 3.5倍 |
| WINNER | 4,498試合 | 27.3% | 13.0% | 9.9% | 2.8倍 |
百分率のままでは大きさがつかみにくいので、1つだけ言い換えます。mini toto の真ん中の回は 2.0% (約50回に1回) です。5枠すべてを的中させる話なので、1試合を的中させる確率とは桁が違います。
開きがいちばん大きいのは toto で、高かった回と低かった回で 502倍 の差がありました。枠が多い商品ほど開きが大きくなります。 1枠あたりの読みやすさの違いが、枠の数だけ掛け算されるからです。toto は13枠あるので、1枠の小さな差が13回積み重なります。
この表を「商品の比べ方」として読まないでください。列の値は同じ商品の回どうしの散らばりであって、商品どうしの優劣ではありません。 枠の数と選択肢の数で桁が決まる話は mini toto と toto の比較 で扱っています。
画面では順位の形で出しています
確率そのものを見ても、それが高いのか低いのかは分かりません。 そこで各ページでは、同じ商品の締切済みの回とくらべた位置を添えています。ホームの一覧では「過去◯回のうち◯回より予想しやすい回です」、 開催回のページでは「この回より読みにくかったのは◯ / ◯回」という形です。 分子は「この回より読みにくかった回の数」、分母は「くらべた回の数」です。
くらべる相手は同じ商品の、締切済みの回だけです。mini toto なら 1,879回 が相手になります。販売中の回を相手に入れていないのは、 販売中の確率が予測の更新で動くためです。 入れてしまうと、回そのものは何も変わっていないのに順位だけが動きます。
呼び名は3つに分けています。読みやすい方から3分の1に入る回を「読みやすい回」、読みにくい方から3分の1に入る回を「読みにくい回」、その間を「平均的な回」と呼びます。この呼び名は言い方の選択であって、データそのものではありません。区切りをどこに置くかで呼び名は変わります。 数字の側を見たいときは、順位の分子と分母をそのまま読んでください。
読みやすい側だけを選ぶと、どうだったのか
呼び名を決めただけでは何も言えません。そこで、画面に出している規則そのものを、過去の当落で測っています。対象は mini toto 1,810回 です。読みやすい方から3分の1の回だけを選んだ場合、全枠的中の率は全体の 1.47倍 でした。
ところが、2016年以降の894回に限ると、同じ規則の倍率は 1.20倍 まで下がります。順列検定という手続きで「偶然でもこの程度は起きるか」を調べると、 p = 0.335 でした。これは偶然の範囲と見分けがつかない、という意味です。近い期間のデータだけでは、この規則に効き目があるとは言えません。
2つの数字のうち、都合の良い方だけを出すことはしません。全史の 1.47倍 は、古い期間が作っている可能性が高いと考えています。 本サービスが読みやすさを画面に出し続けているのは、それが締切前に分かる回の性質だからであって、倍率を保証できるからではありません。
この実測の母集団 (mini toto 1,810回) と、 本サービスが掲載している締切済みの mini toto 1,879回 は別の集まりです。並べて水準を見る値であって、引き算して差を出す値ではありません。
倍率がついても、桁は動きません
倍率だけを見ると大きく感じますが、元の確率が小さいので、掛けた結果も小さいままです。 toto を例にすると、調査の見積りでは全枠的中は 22,688回に1回、読みやすい方から3分の1に絞っても 8,390回に1回 です。回を選ぶことで動くのは、この程度の幅です。
この2つはモデルによる見積りで、実測ではありません。実測できないのは、回数が足りないからです。 本サービスが結果と照合できた toto 895回 のうち、全枠で最有力を選んで全枠が的中したのは 0回 です。この分母では、率どうしを比べること自体が成り立ちません。
回を選ぶことは、当てにくさの程度を選ぶことであって、的中を近づける約束ではありません。読みやすいと呼んでいる回でも、桁は上に書いたところから動きません。 この記事は、その桁を確かめるための材料を出しているだけで、 買うことを勧めるものではありません。
この記事のまとめ
- 全枠を的中させる確率は、各枠の最有力の確率を掛け合わせた値です。 締切前に確定しています。
- 回による開きは大きく、toto では高かった回と低かった回で 502倍ありました。
- 読みやすい方から3分の1を選んだ実測は、全史で 1.47倍、2016年以降の894回では 1.20倍 (p = 0.335) でした。 近い期間では差があるとは言えません。
- 倍率がついても桁は動きません。toto は 8,390回に1回の見積りのままです。
回ごとの読みやすさは toto・mini toto・toto GOAL 3・WINNER の各ページに出しています。予測そのものの成績は 予測の成績、言葉の意味は 確率の読み方と用語 にまとめています。