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シーズンの序盤と終盤で結果は変わるのか

公開

シーズンが始まったばかりの時期と、終わりに近づいた時期で、試合の結果は違って 見えるのでしょうか。この記事では、キックオフの月を3つの時期に分け、ホーム勝ち・ 引き分け・アウェイ勝ちの割合を比べます。先に結論を書くと、目立った差は見つかりませんでした。小さな差を大きく書かず、そのまま伝えます。「終盤は残留争いや優勝争いで試合が 荒れる」「序盤は選手のコンディションが整っていない」といった話をよく耳にしますが、 実際の結果の割合にそれがどこまで表れているのかを、数字で確かめます。差が 見つからなかった、という結果も、確かめずに終わらせるより価値のある情報です。

序盤・中盤・終盤の3区分で比べる

キックオフの月 (日本時間) で、序盤 (2〜4月)、中盤 (5〜8月)、終盤 (9〜12月)の3つの時期に分けました。1月はJリーグの公式戦がほとんど無いため、 どの区分にも入れていません。3区分を合計すると 3,122試合になります。

シーズンの時期ごとの試合数と結果の割合
時期試合数ホーム勝ち引き分けアウェイ勝ち
序盤 (2〜4月)1,13838.6%28.3%33.1%
中盤 (5〜8月)1,32041.1%26.1%32.8%
終盤 (9〜12月)66442.8%22.7%34.5%

序盤と終盤で引き分けは増えるのか

序盤の引き分けは 28.3%、終盤は 22.7%でした。3区分をとおしての開きは 5.6ポイントにとどまります。「終盤は引き分けが増える」といった言い方をされることがありますが、この データからは、そう言い切れるほどの差は見えませんでした。

掲載している試合全体の引き分け割合は 26.2% です。3つの時期どの区分の数字も、この全体の値からそう遠くない範囲に 収まっています。時期を絞り込んで見ても、全体の傾向から外れる時期は 無かった、と言い換えられます。

ホーム勝ちの割合はシーズンを通して変わるのか

ホーム勝ちの割合は、序盤が 38.6%、終盤が 42.8%です。3区分の開きは4.2ポイントで、こちらも大きな 変化とは言えません。

中盤の時期は、序盤・終盤とどう違うのか

夏場を含む中盤は、ホーム勝ちが 41.1%、引き分けが 26.1%でした。序盤・終盤と並べても、3つの時期の数字は互いに近く、中盤だけが極端に違う値になっているわけではありません。暑さの厳しい時期という点で中盤には他の2区分と違う条件がありますが、それが 結果の割合にはっきり表れているとまでは言えませんでした。

序盤と終盤で、試合数そのものは変わるのか

序盤の試合数は 1,138試合、終盤は 664試合でした。3区分の月の長さ (序盤は3か月、中盤・終盤は4か月) が違うため、 試合数の単純な比較には向きませんが、結果の割合を見るという目的では、この試合数の違いは影響しません。割合はそれぞれの区分の中で計算しているためです。

アウェイ勝ちの割合も、3区分をとおしての開きは 1.7ポイントで、ホーム勝ち・引き分けと同じくらいの小さな範囲にとどまっています。3つの 結果すべてで、時期による違いは目立ちませんでした。

1月の試合が入っていない理由

本サービスが掲載している試合を月別に見ると、1月にキックオフした試合はほとんど ありません。そのため、この記事の3区分では1月をどの区分にも含めていません。無理に「序盤」か「終盤」のどちらかに寄せて数えると、その月に少数だけ行われた 試合が、区分全体の割合を不自然に動かしてしまう恐れがあるためです。

この扱いのため、3区分の試合数を合計しても、掲載している全試合の数とは一致しません。 差の分だけ、1月にキックオフした試合や、月が特定できなかった試合が存在すると 考えてください。この扱いは、この記事に限らず、シーズンの時期を扱う本サービスの 集計に共通するルールです。

差が小さいときは、小さいと書きます

上の表に出ている程度の差は、シーズンが進むにつれて何かが構造的に変わっている 証拠というより、試合ごとの偶然のばらつきで説明できる範囲です。本サービスは、 クラブの順位や残り試合数、出場する選手の入れ替わりといった要因を、結果の割合と 突き合わせて測った集計を持っていません。持っていないデータをもとに「終盤は緊張感が薄れる」のような理由付けはしません。分かっているのは、3つの時期を分けても結果の割合に大きな違いは出なかった、という 事実だけです。「見た目の印象」と「数えた結果」が一致するとは限らない、という ことを示す一例として読んでいただいても構いません。

もう1つ注意しておきたいのは、「序盤」「中盤」「終盤」という区切り方そのものが、この記事のために作った 便宜的な3区分にすぎないという点です。実際のシーズンの重要度は、リーグ戦の順位争いだけでなく、カップ戦の 日程やクラブごとの目標によっても変わります。月だけで機械的に3つに割った今回の 区分けでは、そうした個別の事情まではすくい取れません。あくまで「月だけで見ると こうなる」という粗い切り口の1つとして読んでください。

この記事のまとめ

  • 序盤と終盤で引き分けの割合の差は5.6ポイント、ホーム 勝ちの割合の差は4.2ポイントで、どちらも小さな差です。
  • 中盤の数字も序盤・終盤と近く、3つの時期のどれかだけが突出しているという 結果にはなりませんでした。
  • シーズンの時期による結果の違いを裏付けるだけの要因データを、本サービスは 持っていません。

ホーム有利そのものの大きさは ホームはどのくらい有利なのか、キックオフの曜日・時間帯の偏りは J リーグのキックオフ時刻。観やすい時間はいつか にまとめています。

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この記事の数字の出所

  • シーズンの時期別の結果: 序盤 (2〜4月) 1,138試合、中盤 (5〜8月) 1,320試合、終盤 (9〜12月) 664試合 (キックオフの月で分けています。1月は含めません)
  • 実際に起きた結果: 掲載している開催回の対象試合のうち、結果が確定した 3,122試合 (同じ試合は1回だけ数えています)
  • モデル: dc-elo-0.4.0

数値の読み方は 予測の成績、言葉の意味は 確率の読み方と用語 にまとめています。

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