平日と週末で、試合の結果は違うのか
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平日の試合は荒れる、という言い方をときどき聞きます。移動の負担や連戦の疲れを 考えれば、ありそうな話です。そこで、掲載しているすべての試合をキックオフの 曜日で分けて数えました。結論を先に書くと、平日と週末で結果の割合が違うとは言えませんでした。差が出なかった、ではなく「差があるとは言えない」という書き方をする理由も あわせて説明します。
平日と週末で分けて数えました
分け方は日本時間のキックオフの曜日です。月曜から金曜を平日 (月〜金)、 土曜と日曜を週末 (土日)としました。同じ試合が複数の開催回や商品に 入るので、試合の識別子で重複を除いて数えています。分母は平日 (月〜金)が 535試合、週末 (土日)が 2,587試合です。
| 結果 | 平日 (月〜金) | 週末 (土日) | 差 | 偶然で動く幅 |
|---|---|---|---|---|
| ホーム勝ち | 37.8% | 41.1% | 3.3 | ±4.5 |
| 引き分け | 25.8% | 26.3% | 0.5 | ±4.1 |
| アウェイ勝ち | 36.4% | 32.6% | 3.8 | ±4.5 |
差と幅の単位はポイントです。割合どうしの引き算なので、パーセントではなく ポイントと呼びます。
表の「偶然で動く幅」の読み方
数えた割合は、同じ性質の試合をもう一度集めても、ぴったり同じ値にはなりません。コインを100回投げても、表がちょうど50回になるとはかぎらないのと同じです。 数える試合が少ないほど、この揺れは大きくなります。表の右端は、その揺れだけで差がどこまで動きうるかの目安です。20回数え直せば19回はこの幅の中に収まる、という意味の値です。
平日は本当にホームが弱いのですか
そうとは言えません。ホーム勝ちの割合は平日 (月〜金)が 37.8%、週末 (土日)が 41.1% で、差は 3.3 ポイントです。3つのうちいちばん差が大きかったアウェイ勝ちでも 3.8 ポイントで、揺れの幅 4.5 ポイントの中に収まっています。つまり、平日と週末で結果の割合が違うとは言えません。「平日はホームが弱かった」と書くこともできますが、それは 数え直せば消えてしまう程度の差です。
平日の試合は引き分けが多いのですか
引き分けの割合は平日 (月〜金)が 25.8%、週末 (土日)が 26.3% で、差は 0.5 ポイント です。3つの結果のうち、曜日でいちばん動かなかったのがこの引き分けでした。 疲れの溜まった試合ほど点が入らず引き分けが増える、という筋書きは ありそうに聞こえますが、数えた範囲では、そう読める差は出ていません。
これは「差が無いことを確かめた」とも違います。言えるのは、いま持っている試合数では、差があるかどうかを見分けられないということだけです。もっと試合が積み上がれば、小さな差が見えてくる 可能性は残っています。見分けられていない段階で断定しない、というのが 本サービスの書き方です。
なぜ平日の試合はこれだけ少ないのか
平日の試合は全体のどのくらいですか
数えた試合のうち、平日 (月〜金)は 535試合 (17.1%) でした。リーグ戦の多くは観客が集まりやすい土日に置かれ、平日に回るのは 日程が詰まった時期や、水曜開催に組まれた節が中心になります。分母がこれだけ違うことが、上の表の幅の広さの正体です。平日側の割合は、週末側にくらべて動きやすくできています。
もうひとつ、分け方そのものにも注意が要ります。ここでは金曜を平日に 入れていますが、金曜の夜の試合は日程の性格としては週末に近いところが あります。区切りを1日ずらせば、両側の数字は少し動きます。曜日で分けるという操作自体が、こちらで決めた線引きです。
キックオフの時間帯については書きません
「昼の試合と夜の試合で違うのか」も自然に出てくる問いですが、本サービスはキックオフの時間帯で分けた集計を公開していません。持っていない集計から話を作ることはしないので、この記事では扱いません。
公開しているのは締切時刻の分布の方です。締切はくじの販売が終わる時刻で、 キックオフとは別の時刻です。似ているので混ざりやすいのですが、締切の分布を時間帯の話に読み替えることはできません。締切の側は toto の締切時刻と、結果が出るまでの流れ にまとめています。
では、曜日は見なくてよいのですか
結果の割合という粗い見方では、曜日から読み取れるものはありませんでした。 ただし、これは全試合をならした平均の話です。連戦の3試合目に入っているチームと、1週間空いたチームが対戦する場合、 その差は「平日か週末か」ではなく、そのチームの日程の側にあります。曜日は、 そうした事情の代わりとしては粗すぎる目印だ、という読み方になります。
観戦の材料として曜日を見るなら、結果の割合ではなく日程そのものを見る方が 実りがあります。前の試合から何日空いているか、遠征なのか本拠地なのか。 そちらは試合ごとに違う情報なので、平均では消えてしまいます。
この記事のような集計は、「言われているほどの差は見えなかった」という結果になることの方が多いものです。それでも数えておく値打ちはあります。差があるかどうかを確かめずに 思い込みだけで進むと、無い差を材料にしてしまうからです。数えた結果を、 都合の良い方向にだけ書かない。本サービスがどの記事でも守っているのは その一点です。
この記事のまとめ
- 分母は平日 (月〜金) 535試合、週末 (土日) 2,587試合です。分母の大きさがまるで違います。
- いちばん大きい差はアウェイ勝ちの 3.8 ポイントで、偶然で動く幅 4.5 ポイントの中に収まっています。
- 平日と週末で結果の割合が違うとは言えません。差が無いと確かめたのでは なく、見分けられないという意味です。
- キックオフの時間帯で分けた集計は公開していないので、この記事では扱って いません。
全試合をまとめた3つの結果の割合は ホームはどのくらい有利なのか と 引き分けはどのくらい起きるのか にまとめています。集計の元は 予測の成績 にあります。