人気が偏った試合ほど、番狂わせは少ないのか
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得票が最も多かった結果の割合を、〜40%から70%〜までの5つの区分に分け、 区分ごとに「得票の本命が実際には起きなかった割合」を並べます。この記事ではこれを番狂わせと呼びます。対象は 1,268枠 (99回) です。 得票はくじを買った人たちが選んだ割合であり、本サービスの予測を作るときの入力には使っていません。
「人気が集まった試合は堅い」という感覚は、観戦していても買っていても よく耳にします。この記事では、その感覚が実際の数字とどれだけ合っているかを、 分母つきで確かめます。先に結論を決めず、区分ごとの数字をそのまま並べます。
得票の偏りと番狂わせの割合
得票が割れた試合はどのくらい番狂わせになるのか
| 得票最多の割合 | 枠数 | 得票の本命が起きた割合 | 番狂わせの割合 |
|---|---|---|---|
| 〜40% | 130 | 41.5% | 58.5% |
| 40〜50% | 317 | 38.2% | 61.8% |
| 50〜60% | 303 | 41.3% | 58.7% |
| 60〜70% | 305 | 49.8% | 50.2% |
| 70%〜 | 213 | 55.9% | 44.1% |
いちばん拮抗した「〜40%」の区分 (130枠) では、番狂わせの割合は 58.5%でした。いちばん偏った「70%〜」の区分 (213枠) では 44.1%です。数字を見るかぎり、得票が偏った試合の方が番狂わせは少なく、拮抗した試合の方が番狂わせは多いという向きになっています。ただし下の表のとおり、下がり方は得票の偏り具合 ほど極端ではありません。
区分は得票が最も多かった結果の割合で切っています。同じ区分の枠でも、 対戦カードやリーグはさまざまです。
結果が3択であることも、この表を読むうえで頭に入れておく点です。でたらめに 選んでも3つに1つは的中する計算になるので、いちばん拮抗した区分でも、 得票の本命はでたらめより的中しやすいのがふつうです。実際の割合が その水準からどれだけ離れているかは、上の表の数字で確かめてください。
区分ごとの枠数には差があります。枠数が少ない区分の割合は、枠数が多い 区分より偶然で動きやすい点に注意してください。表の枠数の列とあわせて 読むと、その区分の割合がどれだけ安定しているかの見当が付きます。
本サービスの自信度とは、別の物差しです
人気の偏りと自信度は同じものか
同じものではありません。上の表の「番狂わせ」は得票の本命を基準に数えたもので、単位は回の対象試合1枠です (同じ試合が toto と mini toto の両方に入れば2件と数えます)。一方、 本サービスが公開している番狂わせの集計は本サービスの予測の本命を基準にしたもので、単位は予測1件です。基準にしている「本命」も、数える単位も違うため、2つの割合を引き算して「どちらが何ポイント上」と読むことはできません。
参考として、本サービスの予測を基準にした番狂わせの割合 (全体) は 16,450件中 53.2% です。この数字は上の表とは母集団も基準も異なるので、水準として並べて見る値であって、差し引きで優劣を付ける値ではありません。自信度の帯ごとの内訳や、 この割合の詳しい読み方は 番狂わせはどのくらい起きるのか にまとめています。
得票が最も多かった結果と、本サービスの本命がそもそも一致しているのか 分かれているのかは、別の記事 予測と得票が分かれた試合はどうなったか で扱っています。この記事の表だけでは、得票の偏りと本サービスの確率が 同じ試合でどれだけ近いのかまでは分かりません。
得票が割れた試合を観るという楽しみ方
得票がほぼ真っ二つだった試合は、実際どうなったのか
「〜40%」の区分に入った 130枠は、くじを買った人たちの間でも意見がいちばん割れていた試合です。 そのうち 58.5% は、得票がわずかに上回っていた結果にならなかった枠でした。買った人たちの 間でも読みが割れている試合は、観る側にとっても先が読めない試合だと言えます。逆に、得票がいちばん偏った「70%〜」の区分でも、番狂わせが 44.1%の割合で起きています。大多数が同じ結果を選んだ試合でも、 結果が確定するまでは番狂わせの芽が残っている、という見方ができます。
くじを買うかどうかにかかわらず、試合を観る前に得票の割れ具合を眺めておくと、 「多くの人が本命だと思っている試合」と「意見がまとまっていない試合」の 区別が付きます。意見がまとまっていない試合ほど、90分が終わるまで 結果の見当が付きにくい、という点は覚えておいて損はありません。反対に 得票が大きく偏った試合でも、上の表のとおり番狂わせが0になるわけではなく、 一定の割合では得票の本命が外れています。どちらの区分の試合も、見る前に結果が決まっているわけではない、というのがこの記事の数字が示していることです。
試合前の確率を見ながら観戦する話は 試合前に確率を見ると、観戦はどう変わるか にまとめています。あわせて読むと、得票と確率のどちらも「先を決めるもの」 ではなく「先の読みにくさを表すもの」だという見方がつながります。
この記事のまとめ
- 得票が最も多かった結果の割合を5区分に分け、区分ごとに得票の本命が実際に 起きなかった割合 (番狂わせ) を示しました。対象は 1,268枠です。
- いちばん拮抗した「〜40%」の区分では58.5%、いちばん偏った「70%〜」の区分では44.1%が番狂わせでした。
- この記事の「番狂わせ」は得票の本命を基準にした割合で、本サービスの 予測を基準にした番狂わせ (自信度の帯の記事) とは、基準にしている 「本命」も数える単位も違います。引き算して優劣を比べる数字ではありません。
- 得票は本サービスの予測の入力には使っていません。得票が割れた試合も 偏った試合も、見る前に結果が決まっているわけではありません。